これも料理書を読むと、アマダイは身が柔らかいので刺身に向かないとされている。しかし釣りたてのアマダイを刺身で食べると、ねっとりと歯にまとわりついてきて、ほかのどんな魚でも味わえないほどうまいものなのである。
ここでは近江の茶人、幽庵が創案したとされる「幽庵焼き」に挑戦してみよう。
通常の照り焼きは醤油とみりん、砂糖を煮詰めたタレをかけながら焼く。幽庵焼きでは醤油と日本酒、みりんの汁に漬け込んでから焼く。ここまでなら単なる漬け焼きだが、これにゆずの輪切りを添えると幽庵焼きになる。
【調理手順】
- アマダイは身が軟らかいので、皮をそぐようにしてウロコを取る。
- 頭を落として腹を切り、エラとハラワタを取り除く。
- 三枚におろし漬け汁に漬ける。
- 漬け汁に漬けた魚を金串に打ち、火にかける。みりんが多少入っているので、中火で焼いてこげるのをさける。
- 焼きあがる前にハケでみりんをさっと塗って照りを出す。
- ゆずの輪切りを添えて出来上がり。
一般的にアマダイといわれている種類はアカアマダイのことで、他にシロアマダイ、キアマダイの種類がある。味はシロ、アカ、キの順とされている。